太宰府天満宮
福岡県太宰府市
斎館 儀式殿 木造 平成12〜13年
「東風吹かば 匂い起こせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」 平成14年に菅原道真神忌1100年大祭を迎える太宰府天満宮。斎館「誠心館」新築工事はその記念行事として、最高級の尾州桧をふんだんに使い、社寺建築の粋を集めて進められた。建設地に根を張る2本の樟(くすのき)の根を傷めぬ
よう、地下の根の張り具合を精密に調査。根をよけてクイを打ち、建物を宙に浮かせ、まるで楠に寄り添うように建っている。また設計においては、400枚以上の原寸施工図を興した。これはCADでは決して描きえない微妙な屋根のラインを確認・実現するため。 |